シュールの本棚

世界で日々起きていることは、現実を超えて進んでいる

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

18 連環画の壺 「作家 蒲 松齢」

図1 店の中で人々から話を聞き出す蒲松齢 図2 老僧からも話を聞き出す 壺18 蒲 松齢(ほ しょうれい、1640ー1715) 清代の作家蒲 松は怪異小説集『聊斎志異(りょうさいしい)』を書き名を残した。 蒲松齢は20歳から小説の執筆を始め、同時に話の収集を行…

17 連環画の壺 「太平天国の乱」

図1 アヘン戦争後、英国の侵略の圧迫で、大量の農民が流民となる。 図2 金田村で「太平天国」を建国、洪秀全は天王と称した。 壺17 太平天国の乱 広東省花県の洪秀全(こう しゅうぜん1814-1864)は、病床で上帝ヤハウェから破邪の剣を与えられ、またイエ…

16 連環画の壺 「台湾史話」

図1 オランダ人の要塞(ゼーランディア城)を攻め入る鄭成功の軍団 図2 鄭成功(ていせいこう1624 - 1662)の死。38歳 壺16 台湾史話 オランダの東インド会社は、1624年に台湾島の大員(台南市周辺)を中心とする地域を制圧して要塞を築いた。東インド会…

15 連環画の壺 「水滸伝/武松虎を打つ」

図1 武松は酒を呑んだ後「虎に注意」の注意書きを読む 図2 雑木林の向こうで、一匹の白額の虎が飛び出す 図3 武松は飢えた虎から咄嗟に身をかわす 壺15 武松(ぶしょう)は梁山泊(りょうざんぱく)14位の好漢。あだ名は行者。故郷の清河県に帰る途中、景…

14 連環画の壺 「川島芳子の死刑」

1948年3月、北京第1刑務所の扉の前は、処刑された女性スパイの川島芳子を取材する記者で混雑していた。 ドアが開くと英米の記者が通訳を連れて中に入った。 正午頃に閉じたドアが開かれ、損傷した遺体が2人の囚人によって運ばれた。 これは川島芳子ですか? …

13 連環画の壺 「本土空襲実験」

図1 B-25爆撃機16機が、8:20から9:19の間に発進した。その後、2〜4機のグループで日本に向かって飛行した。機は発進から6時間後の正午頃、日本に到着し、東京、横浜、横須賀、名古屋、神戸、大阪でそれぞれ爆撃した。 図2 爆撃計画では、日本の軍事目標を…

12 連環画の壺 真珠湾のモデル「タラント空襲」

1940年11日21時、タラントの南約272kmで英国空母イラストリアスは、攻撃隊を発進させた。攻撃隊はソードフィッシュ雷撃機21機で第1波12機、第2波9機。 22時58分、第1波がタラント軍港上空に到着。第1波は2機が照明弾、4機が爆弾、残りの6機が魚雷を装備して…

11 連環画の壺 「溥儀」

1945年5月、ドイツ軍はソビエト軍に敗北し、ソビエト軍は8月8日に日本との戦争を宣言した。その夜。 陸軍中将吉岡安直は首都を移すように言った。 溥儀は絶望的な気分で妻と若い兄弟と一緒に皇居を去った。 8月16日、溥儀は妻を捨て、弟と甥を吉岡と連れて同…

10 連環画の壺 「鑑真」

753年11月、鑑真を乗せた船を含む四隻が、同時に出航して日本に向かう。 12月20日、鑑真を乗せた第2船は秋妻屋浦に漂着、大安寺の僧延慶が大宰府に案内する ●壺10 鑑真 (がんじん 688- 763) 唐の揚州江陽県生まれ。14歳で得度、20歳で長安に入る。鑑真は南…

9 連環画の壺 「玄奘三蔵」

高昌国の国王仏教を信仰し、唐の高僧の来るのを聞き使者を送る 国王は玄奘に長い逗留を願うが、三日間の断食をして王の願いを拒否する 壺9 玄奘(げんじょう、602 - 664)は、インドから経典も持ち帰った唐代の僧 629年に国禁を犯して出国、陸路でインドに…

8 連環画の壺 「易経」

図1「艮下震上」 小過(九四)とがなし。過ぎずしてこれに遇う。往けばあやうくして必ず戒むべし。 図2「離下坎上」 既濟(きせい)上六、その首を濡らす。あやうし。 ●壺8 易経 「易」の字はトカゲに由来するという説がある。トカゲが肌の色を変化させる…

7 連環画の壺 「孔子」

(図1)孔子(59歳)は、衛で任用されなかったので、西方におもむいて趙簡子(ちょうかんし)に謁見しようとした。黄河に至って、晋の賢大夫の死を聞いて、河にのぞんで嘆息して言った。 「ああ、水は美しい。わたしがこれを渡らないのは、天命というものか…

6 連環画の壺 「華陀」

図1 曹操は三叉神経痛にかかるが、医官は治療できず、評判の華陀を呼び寄せることに 図2 曹操は回復し、華陀に官医になるよう頼むが、妻の病気を理由に辞退。 壺6 華陀 華佗(かだ - 建安13年(208年)は、中国後漢末期の伝説的な医師。華佗は医術や薬の…

5 連環画の壺 明皇帝「朱元璋」

1図 重八とその兄が伝染病で亡くなった両親を、近くの墓地に草葬する 図2 重八は皇覚寺に入り、托鉢僧となる 壺5 明の初代皇帝 朱元璋(しゅげんしょう1328~1398)は、明の初代皇帝である。元末の天暦元年(1328年)に濠州の鍾離の貧農の八男(重八)として…

4 連環画の壺「秦の始皇帝」

図1 荆轲は秦王の暗殺を謀ったが、所詮叶う相手ではなかった。 図2 始皇帝は法律を強化し、秦の国家統一を更に押し進めた。 壺4 秦の始皇帝(紀元前259年~210年)は、約550年にも及ぶ春秋・戦国時代に終止符を打ち、初の統一王朝「秦」を作り上げた。長い…

3 連環画の壺「唐・太宗帝」

図1 李世民が弓いた矢は李建成に命中し、馬から転がり落ちて死んだ。 図2 この年8月李淵は退位し、李世民が即位した。 壺3 太宗の即位 太宗(たいそう)李世民(598〜649)は、唐朝の第2代皇帝。 高祖李淵(566 〜635)の次男で、李淵と共に唐朝の創建者…

2 連環画の壺「アヘン戦争」

1図=イギリス船から荷下ろしされる阿片 2図=使者が「皇帝、外人が天津にやって来ます」と述べると、道光帝の血の気が失せた 壺2 アヘン戦争と林則徐 中国の明代末期からアヘン吸引の習慣が広まり、清代の1796年(嘉慶元年)にアヘン輸入禁止となる。道…

1 連環画の壺 「孫子兵法」はじまり

( 第6 連環画の壺 全24) 「長生殿」より 第6話は中国のマンガ小冊子「連環画」です。「連環画」は中国の「三国志」、「西遊記」、「紅楼夢」など大衆に親しまれた物語を、線画で表現したもので、なかには100巻シリーズの大部なものもあります。 その他、歴…

24「仏教の秘密」 女人禁制 (終了)

森で瞑想する尼僧(合成) 秘密24 女性が浄土に生まれるために 日本では、かって修行の場である寺院では、門前に「女人禁制」という札を立てた。女性は修行の妨げになると考えたからである。 ●女性のいない浄土 浄土の重要な説明は「大無量寿経」の初めに…

23「仏教の秘密」 歓喜仏

北京にあるチベット仏教寺院雍和宮と歓喜仏(合成) 秘密23 帝王が実践した儀式 日本の歓喜天(かんぎてん)は、一般に、夫婦和合、子授けの神として信仰されている。この神は元の時代に時の帝王によって「歓喜仏」として祀られていた。 ●歓喜仏の由来 歓…

22「仏教の秘密」 敦煌の養生法

●甘粛省敦煌の莫高窟(ばっこうくつ)492カ所の石窟がある(合成) 秘密22 仏教の教えを「養生法」に取り入れた知恵 養生の本質は健康な長寿である。千数年来、敦煌(とんこう)の人々は、この目標を求め、豊富な養生と保健の方法を創造した。敦煌の古代の養…

21「仏教の秘密」 兜率浄土

●兜率(とそつ)浄土で説教する弥勒菩薩 秘密21 兜率(とそつ)浄土の役割 仏教が伝えている浄土の中で、最も中国に知られているのが阿弥陀の住む「西方浄土」である。 一方、兜率天にある「弥勒(みろく)浄土」が中国に入った時には一時流行したが、阿弥…

20「仏教の秘密」念仏の起源

●阿弥陀如来 来迎図(合成) 秘密20 念仏は釈迦の時代からあった。 念仏(念仏生因)とは、仏及びその姿並びに名号等を思い憶念することによって浄土に往生できると説くことをいう。この説は「般舟三昧経」を始め、「大阿弥陀経」、「無量寿経」及び「阿弥陀…

19「仏教の秘密」遺体瞑想

●遺体の観察 右図(5〜6)と左図(9−10) 秘密19 執着を捨てる行 墓所に捨てられた死体が朽ちていく経過を、9段階にわけて描いた九相図(くそうず)が、日本には残されている。こうした「九相図」が、タイの伝統的な仏教写本にも描かれている。以下は『…

18「仏教の秘密」敦煌壁画

小沙弥の遺体を火葬にする敦煌壁画(着色) 秘密18 自殺した沙弥が讃えられた戒律 中国甘粛省敦煌にある莫高窟(ばっこうくつ)は、1987年に世界文化遺産に登録された仏教遺跡である。 壁画の様式は、北魏時代のものは西方の影響が強く、仏伝・本生譚・千仏…

17「仏教の秘密」沖縄の仏教

五代尚元王(在位1556~1572)琉球と薩摩藩が対等関係にあった。図は合成。 秘密17 沖縄に寺院が少ない訳 2012年現在、人口145万人(2019年)の沖縄県に登録されているは寺院は98カ寺である。それに比べ人口160万人の鹿児島は483ヵ寺である。沖縄に仏教が伝…

16「仏教の秘密」達磨とその弟子

右臂を切断して 達磨(だるま)に入門をせがむ慧可(雪舟画部分変色) 秘密16 達磨の弟子になる方法? 禅をインドから中国に伝えたのは達磨(528寂)とされてきた。普通元年(520)、南朝の梁の武帝は、即位して以来、多くの寺院を建て、僧をふやしていた。そこ…

15「仏教の秘密」 チンギス・カンと仏教

チンギス・カンにサイの啓示について説明する耶律楚材(朱光玉画)に着色 秘密15 チンギス・カンは仏教を利用した 1206年、モンゴル北部の貴族の指導者であるチンギス・カン(1162-1227)はモンゴル国家を樹立した。 国名を「元」に変更したのは1271年。モンゴ…

14「仏教の秘密」禅と念仏の合体

日没時に、山頂に行って念仏を唱える永明太師(雑誌「浄土」任新宇画)着色 秘密14 禅と念仏の合体の効果 自力の禅と他力の念仏は、日本でもおなじみの修行法であるが、この対極的な方法が、中国仏教では一つの宗派で実践されてきた。 中国の仏教は、発展…