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1米国の光と影 米国の州兵(始まり)

オハイオ州州兵(Ohio National Guard) 

 アメリカの軍隊は、国防総省の管轄(陸軍、海軍、空軍、宇宙軍団、海兵隊)と、国土安全保障省に属する沿岸警備隊があるが、その他、各州が管轄する州兵(National Guard)がある。
 州兵は米軍の不可欠な構成要素で、国内の危機と海外の紛争の両方に対応する独自の権限を与えられている。

●州兵の役割
 州兵は、州と連邦での活動ができる。州兵は通常、州レベルの自然災害などの緊急事態に招集される。しかし、他の軍隊とは異なり、国内の法執行の役割も果せる他、海外での活動にも参加できる。
 州兵の組織は、陸軍州兵と空軍州兵の2つの部分で構成されており、州兵は、連邦レベルでは州兵総局によって監督されることになる。
 現在、約45万人の州兵がおり、50州の54の別々の組織で奉仕している。州兵の多くの隊員は、民間部門の仕事をしながらパートタイムで働いている。州兵は、月に1週間のトレーニングに加え、年に最低数週間の活動がある。メンバーのほとんどは、所在地の州で活動する。

●誰が采配するか?
 州兵はそれぞれの州または準州の知事によって指揮されるが、大統領は州兵を連邦化することができる。たとえば、大統領は、ハリケーン、国境警備、アフガニスタンイラクでの米軍作戦の支援に、部隊を連邦軍に召集した。( Council Foreign Relations 2021.1.15)

●特殊部隊ユニット
 陸軍州兵の第19および第20特殊部隊グループは、エリートユニットで、これらの州兵のメンバーはパートタイムで勤務しているが、緑色のベレー帽を着用するという区別を獲得するには、現役のメンバーと同じトレーニングをすべて完了する必要がある。通常、国内展開は最大60日、海外展開は最大1年続く可能性がある。(USO.org 2021.12.9)