1 ニューヨークの盛衰 自由の女神(はじまり)
自由の女神像は、アメリカの独立100周年を記念して、独立を支援したフランス人の募金により1886年に完成した。資金集めのキャンペーンは、1878年のパリ万博に完成頭部を展示し、約40万ドルの寄付金を集めた。「自由の女神」のデザインは、F・バルトルディとG・エッフェルで、台座部分の建設資金はアメリカ国民の寄付によってまかなわれた。台座からトーチまでの高さは93m。ニューヨーク港内、リバティ島に置かれている。
「自由の女神」は、ローマの女神「リベルタス」を表す。彼女は右手にトーチを握り、左手にはアメリカ独立宣言の日付「1776年7月4日」を刻んだ銘板を持っている。足元には引きちぎられた鎖と足かせがあり、奴隷からの解放と、人類の自由平等を象徴している。女神がかぶる冠には七大陸と七つの海をあらわす突起がある。