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24 パリの盛衰 パリの犯罪統計(終り)

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パリの警察官: AFP

 フランスの調査機関ONDRPが、2016年から2017年にパリとその近郊の警察が記録した犯罪を精査した結果、その合計は100万件であった。以下はその抜粋。
 ●殺人の発生率
 首都圏全体で非常に少ない。 2017年のパリの殺人事件は81人。全体的に安定し、近年は低下している。最も殺人率が高いのは移民の多いセーヌ・サンドニ地区(住民10万人あたり1.6)。
 ●パリでの盗難
 単純な盗難、つまり暴力なしの犯罪が最も多く、2016年にパリ盆地エリアで11万6000件の事件が記録された。首都ではバッグや電話が盗まれるリスクが最も高い。たとえば1区では、盗難は平均の16倍。その数字は増加しており、2016年から2017年にパリで4.4%増加した。パリは観光地で警察が記録した犯罪にのほとんどは、バーまたはレストラン(38%)、通り(32%)、または店(22.5%)で発生している。
強盗は郊外よりも首都でより頻繁に発生。 識別された4つの「ホットスポット」のうち、3つはパリにあり、首都の北にあるバルベス-ロシュシュアール地区(アラブ移民が多い)は最も多く、2017年にこの地域で2,000件以上の事件が記録された。これらの盗難は、武器なし(96.5%)、および公道(91%)で行われている。犠牲者の男女比はセーヌ・サンドニ地区を除き、男性がわずかに多い(53%)
 ●郊外での車の盗難と強盗
 パリは明らかに強盗が少ないが、2016年から2017年の間にその割合が9%上昇している。それでも郊外よりも頻度は低い。この侵害が最も多いのはセーヌ・サンドニ地区(1,000世帯あたり10.5の強盗)。(資料 20 MINUTES 2019.6.20)

次回からは「ニューヨークの盛衰」24回です。