シュールの本棚

世界で日々起きていることは、現実を超えて進んでいる

1ソウルの盛衰 1997年の韓国の金融危機(始まり)

f:id:danbuer:20210407202432j:plain

1997年12月3日、財政経済部長官がIMF総裁との会談に臨む(朝鮮日報紙)

 1990年代初期に韓国は金融システムを解放し、海外の銀行からの借入を大幅に認めた。韓国の銀行は銀行間取引で借入をし、海外の低金利を活用してその資金を国内の顧客に貸し付けた。それは海外からの短期資金であったが、それを財閥に長期で融資した。しかし欧州の銀行も韓国に多額の融資をしていたため、韓国の危機が始まると韓国の銀行への資金を一斉に引き揚げた。引き揚げの勢いで、外貨準備額が枯渇しそうな状況となり、それが通貨の急落をもたらし、97年11月IMFに支援を要請した。
 韓国のIMF救済金融要請(1997年 12月3日〜2001年 8月23日)は、国家不渡りの危機に瀕している韓国が、IMFから資金の支援を受ける覚書を締結した事件である。それは1997年12月3日に行われた。
 IMFが要求するシステムが起動されると、多くの会社の倒産や経営危機が現れ、この過程で大量解雇と景気悪化により、大韓民国の全国民が大きな困難を経験した。1998年12月には、IMFの緊急保管金融18億ドルを返済したことを契機に、大韓民国は、金融危機から徐々に抜けていった。(資料 韓国ウイキペディア)