シュールの本棚

マックス・エルンストの『百頭女』の影響を受けて、作品を作ってみました。

1 連環画の壺 「孫子兵法」はじまり

( 第6 連環画の壺 全24)

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「長生殿」より

第6話は中国のマンガ小冊子「連環画」です。「連環画」は中国の「三国志」、「西遊記」、紅楼夢」など大衆に親しまれた物語を、線画で表現したもので、なかには100巻シリーズの大部なものもあります。

その他、歴史物、戦史ものなどジャンルは多彩で、その量は膨大な数になります。絵で描かれているので、中国史の理解もたやすいと思います。

 

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1図=城門をあける酈食其 

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2図=入城後、食料庫を点検する劉邦

壺1 食料確保の方法

 「孫子の 兵法」は 2700年もの歴史をもつ 軍略の古典である。その目的は「戦わないのを最上」とするものであり、やむえず戦う場合には勝つための条件を述べたもの。そのなかで、戦地での食料問題は、常に問題になっていた。

紀元前208年、劉邦(りゅうほう)は秦の都咸陽(現在は陝西省咸陽市の北東)に直行した。

当時、秦軍の主力は河北にあったが、峠の警備は不十分だった。しかし咸陽への道は秦軍にしっかりと封鎖され、危険な峠が守られていた。

劉邦儒者の酈食其(れきいき)の訪問を受ける。客に対し、ろくに挨拶もしなかった劉邦は、無礼を詫びて酈食其の進言を聞いた。酈食其は「近くの陳留(ちんりゅう)は、交通の要所で、秦軍の食料も蓄えられているので、これを奪うべきである。城主は反秦軍を恐れているが、降るに降れない。命を保証すると約束すれば、帰順するだろう」と言った。その夜、酈食其は城門を開き、劉邦は多くの伏兵を引き入れた。陳留の県令は説得に応じて降り、大量の食糧を無血で手に入れることができた。

資料  連環画「孫子兵法」(共57册)作戦篇01