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2 ニューヨークの盛衰  ヤンキー・スタジアム史

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1923年に建設された後のヤンキースタジアム(写真 Getty Images)

 アメリカン・リーグ優勝40回、1969年以降の地区優勝18回、ワールドシリーズ出場40回、優勝27回を誇るニューヨーク・ヤンキース。1901年からアメリカン・リーグメジャーリーグとなり、チームの一つ「ボルチモア・オリオールズ」が、後の「ニューヨーク・ヤンキース」のもとになった。チームの本拠地は、1903年にニューヨークのマンハッタン島のブロードウェイ165から167の間に置かれた。チーム名は「ニューヨーク・ハイランダーズ」に変り、球場名もヒルトップ・パークと呼ばれた。
 1913年にチームがホーム球場をポロ・グラウンズに移転し、チーム名も「ニューヨーク・ヤンキース」と正式に変更した。
 そして1920年1月に、前年度の年間最多本塁打記録(29本)を更新していたベーブ・ルース(1895-1948) が、レッドソックスから移籍した。野球の神様ルースが打つホームランで野球が最高の人気スポーツになった。ヤンキースは1922年のシーズン終了後をめどに移転を計画し、1923年に新球場ヤンキー・スタジアムが、ブロンクス161番とリバー通りの角に完成した。(写真)これは3階建て球場で、収容人員は5万8千人であった。この年にワールドシリーズに優勝、ルースは打率3割9分3厘を記録した。
 2009年、2代目となる新ヤンキー・スタジアムがブロンクスにオープン。ヤンキースに入団した日本人選手は、1997年に伊良部秀輝、2003年に松井秀喜、2012年にイチロー、2014年には田中将大などがいる。