3 ニューヨークの盛衰 ニューヨークのユダヤ人
アメリカはイスラエルに次いでユダヤ人が多い国で、その数およそ513万人、アメリカの人口の約1.7%を占める。都市ではニューヨーク市のユダヤ人は175万人(2015年)と一番多い。
ユダヤ人がニューヨーク州に来たのは17世紀。 1654年8月に、最初のユダヤ人がニュー・アムステルダム(1664年ニューヨークと改称)に来た。ユダヤ人入植者のグループは、1654年9月にブラジルからの難民だった。ポルトガルがブラジルを征服したため、そこにいたスペイン人とポルトガル人のユダヤ人がニュー・アムステルダムに来たのである。
アメリカのユダヤ人の第2期はドイツのユダヤ人である。1830年代から1880年代にかけて、中流階級のドイツ系ユダヤ人がニューヨークに到着した。南北戦争が始まると、約7千人のユダヤ人が北軍で戦い、約1,500人が南軍で戦った。
1880年から1924年の間に、ロシア、ルーマニア、オーストリアなどから250万人のアシュケナージ系ユダヤ人が米国にやって来て、75%近くがローワー・イーストサイドに居住した。この時まで裕福だったドイツのユダヤ人は、アシュケナージの到着をあまり評価せず、移民の多くが定住したローワーイーストサイドから離れ、マンハッタンのアップタウンに一斉に移動した。(資料 英文Wikipedia 2020.12.5)