シュールの本棚

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17 連環画の壺 「太平天国の乱」

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図1 アヘン戦争後、英国の侵略の圧迫で、大量の農民が流民となる。

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図2 金田村で「太平天国」を建国、洪秀全は天王と称した。

壺17 太平天国の乱

広東省花県の洪秀全(こう しゅうぜん1814-1864)は、病床で上帝ヤハウェから破邪の剣を与えられ、またイエスから妖を斬る手助けを受けた夢を見た。洪秀全キリスト教の教えを信じ、偶像破壊を熱心に行った。1847年、太平天国の前身拝上帝会を広西省桂平県に創設。この地で布教活動を行い約3千人の信徒を獲得した。

1850年拝上帝会は軍事組織を結成。鉄砲や大砲を密造し、革命の準備を進め、革命の火蓋を切った。1851年1月、金田村で国号を「太平天国」とし、洪秀全は天王と称した。桂林を攻めた際には兵士は5,000人までに減少したが、1853年に南京を陥落させた時には、軍勢は20万以上に増大した。(資料 「太平天国史画」)