シュールの本棚

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5 連環画の壺 明皇帝「朱元璋」

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1図 重八とその兄が伝染病で亡くなった両親を、近くの墓地に草葬する

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図2 重八は皇覚寺に入り、托鉢僧となる

壺5 明の初代皇帝

朱元璋(しゅげんしょう1328~1398)は、明の初代皇帝である。元末の天暦元年(1328年)に濠州の鍾離の貧農の八男(重八)として生まれる。元末の政治混乱とともに飢饉・凶作が頻発し、重八の家族は飢死した。重八は皇覚寺の托鉢僧となり、淮河流域で勧進の旅を続けた。

至正11年(1351年)、白蓮教徒が各地で反乱を起こし、紅巾の乱(こうきんのらん)が勃発した。重八は東系紅巾軍の一派に身を投じ、次第に頭角を現していく。(連環画 朱元璋伝 厳招唐絵)