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7ソウルの盛衰 在韓米軍

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キャンプハンフリーズ(平沢)に移転した在韓米軍本部(写真dw.com)

 韓国に駐留する在韓米軍(United States Forces Korea=USFK)は、韓米相互防衛条約と駐韓米軍地位協定によって維持されている。在韓米軍を統率する組織は、韓米連合司令部である。
 2016年2月19日に駐韓米海軍司令部は、ソウル特別市龍山区の釜山広域市釜山海軍基地に移し、在韓米軍司令部、及び韓国全域に分布する50以上の米軍部隊の90%以上が、2018年6月に京畿道平沢市のキャンプ・ハンフリーズに移転した。
 在韓米軍は、有事の際に迅速に兵力を投入する体制を持つ。在日米軍は、海軍の割合が大きく、在韓米軍は、米国陸軍の比重がはるかに大きい。有事の際、韓国防衛の支援に投入される米軍の増援戦力は、陸・海・空軍と海兵隊を含む兵力約69万人、艦艇約160隻、航空機約2,000台の規模である。
●韓国に駐留している米兵数
1950年 510人
1951年 4万2,069人
1952〜53年 32万6,863人
1955年 7万5,328人
2005年 3万983人
2020年 2万8,500人(数字 米ウィキ)
 在韓米軍司令部は、大韓民国の米陸軍(アメリカ8軍 アメリカ2歩兵師団)・米国海軍(米国第7艦隊)・米国7空軍 第51戦闘飛行団と米国海兵隊を率いる合同軍事本部である。
●歴史
 第2次大戦後、米軍は1945年9月8日、第24軍団所属の米軍第7歩兵師団が仁川に到着。11月末に38線以南に駐留した米第24軍団の兵力数は約7万人だった。1948年、ソ連政府は兵力を北朝鮮から撤収し、米軍も翌年1949年、韓国の新生国家警備隊の訓練のための軍事顧問団500人だけ残し全兵力を撤収させた。
 1950年6月25日、北朝鮮は韓国を攻撃。3年間の戦闘で500万人を超える国連軍が参戦、合計14万人に達する国連参戦国の兵士が戦死した。
UN安全保障理事会の1950年決議に基づいて、米国は国連司令部の指揮など、合法任務を与えられ、1954年 韓米相互防衛条約を通じて、両国は、外国の侵略時相互協力することを約定した。戦争休戦後、1954年には5師団、1956年には1師団が撤退。以後約7万人程度が一定期間維持した。
 朝鮮戦争以降、4つの師団があったが、1971年3月に米国7歩兵師団2万人を撤収した。1976年1月1日にUN軍司令部は解体され、1978年に 韓米連合司令部が創設された。1978年に 韓米連合司令部(韓米連合司令部)が創設された。(資料 韓国ウィキ)