17 有名人と同性愛 小説家コレット
フランスの作家コレット(1873–1954)は、同性を対象とした恋愛遍歴で有名。代表作の『ジジ』 (1944) は、後に映画化された。
彼女は快適な田舎での子供時代を過ごしたが、1893年に15歳年長のアンリ・ゴーティエ=ヴィラールと結婚。『クロディーヌ』は、夫ヴィリー名義で世に送り出された。名目上は夫との合作だが、ほとんどは彼女自身のもの。
最初の作品「学校のクロディーヌ」(1900)は非常に自伝的で、レズビアンの校長とすべての女の子の情熱のモチーフの扱いは、現代文学の決まり文句を反映している。
初期の重要なテキストは、「去りゆくクローディーヌ」(1902)で、この小説でコレットは、別の既婚女性との彼女自身の関係を利用している。
1906年に夫と離婚し、パリのミュージック・ホールでパントマイムや踊り子として活躍を始める。この頃の愛人は、ナポレオン3世の血縁者を名乗っていたベルブーフ侯爵夫人ミッシー。1907年1月、彼女とミッシーがムーランルージュで、レズビアンのパントマイムの行為に参加したとき、憤慨した聴衆によって停止された。そして警察はミッシーにそれ以上の公演への参加を控えるよう指示した。
コレットは社会に背を向け、レズビアンサロンの世界を探検することに満足していたようだ。その後、彼女はルネ・ヴィヴィアンとナタリー・バーニーの両方と親しくなった。
数年間、彼女はミュージックホールの芸術家として生計を立てたが、コレットの主にレズビアンの経験の期間は、彼女が1911年にアンリ・ド・ジュベネルとの再婚で終わった。
1924年に、ジュヴネルの連れ子のベルトランとの仲が噂になり、離婚に至る。このベルトランとの関係から小説『青い麦』 (1922) が描かれた。1935年、17歳年下のモーリス・グドケと再々婚。彼女の作品は「コレット著作集」全12巻他あり。