21 作家の死 アンリ・シャリエール
アンリ・シャリエール(1906 - 1973)は、フランスの小説家。1931年客引きの男を殺害した容疑で有罪判決を受け、1933年9月に仏領ギアナの流刑地に送られる。1940年悪魔島(写真)に送られ、脱獄に不可能と言われた島からの脱走に成功した。しかしベネズエラで逮捕されエルドラドの監獄に入れられる。1945年10月、合計14年にわたる服役生活を経て釈放された。
1969年にフランスに帰国し、脱獄の経験を綴った自伝小説『パピヨン』を出版した。1973年に小説『パピヨン』を原作とした映画『パピヨン』が公開された。1973年、彼は7月19日にスペインのマドリードで咽頭癌のため病院に入院し、2回の手術を受けたが、7月29日死去。