16 作家の死 カミュ
アルベール・カミュ(1913- 1960)は、フランスの小説家、哲学者。フランス領アルジェリア出身。小説『異邦人』、エッセイ『シーシュポスの神話』で注目され、1956年ノーベル文学賞(43歳)が贈られた。
1960年1月4日、友人ミシェル・ガリマールが運転する車でパリに向かう途中、ヴィルブルヴァンで立ち木に衝突、助手席のカミュは即死、ガリマールは病院で死亡した。
カミュは1960年の年末年始を、ボークリューズのルールマランにある自宅で家族と過ごし、出版社のミシェル・ガリマールと、ガリマールの妻ジャニーン、娘と一緒に過ごした。カミュの妻と子供たちは1月2日に電車でパリに戻ったが、カミュはガリマールの車で戻ることにした。車は、国道5号線の長くまっすぐな区間で、プラタナスに衝突した。彼のポケットには、用意していた帰りの電車の切符が入っていた。(写真は事故にあった車種 Facel Vega FVS)