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22 ベルリンの盛衰 ネオナチ

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暴動から20年後、リヒテンハーゲンを行進するデモ(tagesspiegel 2012.8.26)

 1970年代まで、ドイツの右翼過激派は、いわゆる古いナチスの思想に支配されていた。しかし、1970年代後半以降、このナチスのイメージは、ナチス時代を体験しない世代によって主に決定されてきた。ネオナチは一般に、極端な外国人排斥、ホモフォビア反共主義が行動指針である。
 ユダヤ人と外国人、特にトルコ出身の亡命者や移民などが、政治的左翼と並んで敵としての位置づけている。民族至上主義的ナショナリズムの立場として、ネオナチは、ドイツ人が民族的に均質な国家を作ることを望んでいる。またネオナチの大部分は、ナチスの犯罪、特にホロコーストを否定または相対化している。
●現状
 連邦憲法擁護庁は、2017年末迄に約6000人のネオナチを登録した。これは2009年よりも約1000人増加。暴力的な右翼過激派の数は、1万2700人に増加した(前年より5%増)。ベルテルスマン財団調査(2021.1)によると、ドイツの有権者のほぼ8%が右翼の過激派の態度を表している。しかしポピュリストの有権者の場合、その割合は2倍以上高く、AfD(ドイツのための選択肢)支持者の間ではほぼ4倍。AfD有権者の半数以上が、潜在的または明らかに右翼の過激派である。
 多くのネオナチは活発で暴力的で、1990年代初頭以来、庇護希望者の家や政治家への攻撃、外国人への攻撃、反対デモ参加者や警察との激しい衝突が増えている。
 2000年から2007年の間に、ネオナチのテログループである国家社会主義地下組織は、9件の移民殺害、警官の殺害、およびケルンでの釘爆弾攻撃を含む、いくつかの爆弾攻撃を行った。
●機能と兆候の特定
 1980年から1993年の間に、ネオナチはきわだった外観によって、より注目されるようになった。これは、ボンバージャケット、特にジーンズまたはカモフラージュパンツと、いわゆるコンバットブーツまたは同様の外観のスチール製の靴を履くことで構成されていた。
 1992年のドイツ北部ロストックのリヒテンハーゲンでのベトナム人に対する暴動以来、右翼過激派に対する寛容度が低下した。そのため、多くのネオナチはこれまでのように明確な外観には固執しなくなっている。(参照ドイツ版ウィキペディア2021.5)