シュールの本棚

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10 ソウルの盛衰 ソウル拘置所

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義王市にあるソウル拘置所

ソウル拘置所の前身は、1908年に設置されたソウル市中西部にある西大門区にある「京城監獄」である。日本植民地時代には「 西大門刑務所」という名前で呼ばれ、解放後1961年に「ソウル刑務所」に改称した。
1967年に「ソウル 拘置所」に変わって存続し、1987年11月15日にソウル市の南の京畿道義王市浦一洞(ウィワンしポイルドン)に移転した。 京畿道にあるにもかかわらず、ソウル拘置所と呼ばれる所以である。
 韓国の場合は、火葬場や矯正施設は、住民が忌避する意識がひどく、ソウル拘置所はソウルの裁判所や検察庁の隣ではなく、京畿道義王市浦一洞に移るしかなかった。ところが今は都心の拡張により周辺にアパートが並んで、交通も便利になっている。
●施設の規模
 所長以下、約700人の公務員と50人程度の技術職公務員が勤務している。収容定員は2,000人程度、2016年11月の時点で158%の過密収容をしているという。
 ソウル中央地裁で裁判されている未決勾留者を主に収容し、外国人収容者と刑期5年以下の初犯受刑者も収容する。 収容者は裁判を受けている未決者が多く、弁護人接見室も大きい。
代表的な受刑者には、盧泰愚(ノ・テウ前大統領)、 鄭夢九(現代自動車グループ会長)、 朴槿恵(パク・クネ前大統領)など。 (資料 namu.wiki