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8ローマの盛衰 ローマの刑務所

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ローマ北東にあるレビッビア刑務所

 「首都ローマの犯罪と刑事機関 2010〜 2014」によると、ローマで2014年に21万6,750件の犯罪が発生した(2013年より 1.3%増加) 。ローマの住民10万人ごとに7,558件の犯罪が発生(2014)。
 レビッビア (Rebibbia) とレジーナコエリのローマ刑務所2カ所に収容されている被拘禁者数は2,763人(2014.12.31現在) 。 刑務所の囚人100人ごとの混雑指数は108.8人(2014.12.31)と100%を超えている。
これらの刑務所における女性の割合は41.3%(2014.12.31現在)。

●レビッビア刑務所
 レビッビアはローマ地下鉄のB線の駅の一つで、路線の北端にある。同名の刑務所が駅の近くにある。この刑務所はほぼ四角形の形で1972年に完成、4つの異なる自律的な刑務所(男性用3、女性用1)がある。各施設には、事務所、従業員サービス、および囚人の拘留のセクションがある。幼い子供を持つ母親の受刑者のために、3歳まで母親と一緒に住める特別な建物がある。
 主な出来事には、1973年の夏、刑務所の女性セクションで暴動が発生している。2011年には、刑務所内を舞台にした映画『塀の中のジュリアス・シーザー』の撮影が行われた。
 2020年9月には、囚人が彼の独房に火をつけた。そのため、コロナのために予防的に隔離されていた約20人の囚人が、散歩場に避難したという事件も起きている。(資料 roma.repubblica.it 2020.9.22)