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13 有名人と同性愛  アラビアのロレンス

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映画「アラビアのロレンス」とT.E.ロレンス

アラビアのロレンス」として知られるT.E.ローレンス(1888–1935)は、第一次世界大戦の英雄で、ピーター・オトゥール主演の映画で日本でも有名となった。 ローレンスは、父親は結婚していたが、別の女性と駆け落ちして出来た子で、オックスフォード大学での教育を受けた。

 1910年から1913年まで、彼はシリアのカルケミシュでの発掘調査に参加した。 第一次大戦の初めに、彼はカイロの英国諜報機関に所属したが、すぐにメソポタミアに送られた。ローレンス大佐は、トルコ人に対する困難なアラブ反乱に拍車をかけ、1918年10月に勝利を収めてダマスカスに入った。 

 1920年代初頭、ローレンスは植民地省のアラブ問題の顧問を務めた後、イギリス空軍に12年間勤務した。 ローレンスは女性に魅力を感じず性的接触を避けた。1911年に彼はシリアで、ダフームと呼ばれる14歳のアラブの少年と親密な友情を築いた。

 ローレンスはダフームの裸の姿を彫り、それを屋根に取り付けた。 ダフームは1913年にローレンスに同行し、翌年にはシナイ半島に向かった。

●愛人の死 / 1917年のローレンスの敵陣の背後での偵察は、部分的に彼の友人に会うためであった可能性がある。若い男はトルコの境界線の後でチフスで死亡した。ローレンスは彼の死に取り乱し、著書『知恵の七柱』を紹介する詩は「S.A.に」(本名セリムアフマド)捧げられている。彼らが肉体的な関係を持っていたかどうかは不明である。(資料 Robert Aldrich, Who’s Who IN GAY AND LESBIAN HISTORY)