14 「作家の死」 マルセル・プルースト
マルセル・プルースト(1871- 1922)は、フランスの小説家。小説『失われた時を求めて』(1巻1913出版-7巻1927出版)は、3000ページの大作。
『失われた時を求めて』は、1912年に第1篇『スワン家のほうへ』の原稿がガリマール社に断られた後、グラッセ社から1913年11月に刊行された。『失われた時を求めて』の第2巻以降は、ガリマール社で出版される。1919年6月に刊行された第2巻『花咲く乙女たちのかげに』(1919刊行)はゴンクール賞を受賞。
彼は9歳から喘息に苦しんでいた。1905年に母親が亡くなった直後、プルーストは、喘息を改善するために、私立病院に入院することを検討した。最後に、彼はブローニュ・シュル・セーヌにあるポール・ソリエのクリニックに6週間そこに滞在。彼は人生の最後の3年間を主に寝室に閉じ籠り、日中は眠り、夜は小説を完成させるために働いた。亡くなる数年前に、母親や父親と同じように脳卒中になることを恐れた。死の原因は、喘息の大きな発作のあと、風邪による肺炎である。最後まで入院を拒み、1922年11月18日亡くなる。遺体は、パリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬された。(写真は、プルーストが1907年から1914年まで毎年夏に滞在したカブールのグランドホテル。)資料 MARCEL PROUST and the medicine of the Belle Epoque2019