シュールの本棚

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7「作家の死」フォークナー

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フォークナー 死因・心筋梗塞64歳)

アメリカの小説家ウィリアム・フォークナー(1897- 1962)の代表作は『響きと怒り』、『サンクチュアリ』、『八月の光』。フォークナーは、南北戦争の余波がもたらした問題について、彼はその雰囲気のなかにいたからこそ、これらの主題を大胆に提示することができた。彼は酒への依存と女ぐせが悪かったが、我慢強い妻に支えられる。

 晩年は生活を切り替える為に乗馬を始める。しかし落馬を何回も経験している。1962年7月、落馬事故により血栓症を発症、心筋梗塞となり人工呼吸を試みたが効なく死去。64歳。『ニューヨークタイムズ』の死亡記事によると、「彼の殺人や強姦や近親相姦や自殺などのテーマは、全て彼の頭が作り出したもので、どこかで起きたものではない」としている。ノーベル賞受賞者のトニ・モリソンは、フォークナーを読めば「この国と、歴史では利用できなかった過去の芸術的表現を知ることができる。これは芸術とフィクションによってできるが、歴史では拒否されることもある」と書いている。