6「作家の死」ニーチェ
哲学者のニーチェ(1844 - 1900)は、『ツァラトゥストラはかく語りき』(1883-85)という超人思想の詩を書き上げた。『道徳の系譜』(1887)は名著で、彼の哲学は今でも多くの思想家に影響を与えている。
1865年、彼は学生時代にケルンの売春宿で梅毒に感染した。
1889年1月3日、トリノ市の往来で騒動を引き起し、警察の厄介になった。ニーチェをバーゼルの精神病院へ入院させた。このニーチェの症状は梅毒の典型的な進行経過を辿っていた。
1897年に母が亡くなり、ニーチェと妹のエリーザベトはヴァイマールへ移り住み、兄の面倒をみた。1900年8月25日、ニーチェは肺炎を患って55歳で亡くなった。