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9 インドの盛衰 インドは合法アヘン生産地

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インドのケシ畑(写真the print.in)

 インドは製薬業界向けの合法アヘンの世界最大の生産地である。
インドは、医療用の合法的な栽培が許可されている世界12か国の1つ。
アヘン生産のためにケシを生産しているが、国内需要を満たすために30%以上アフガニスタンなどから輸入している。
●背景
アヘン生産のためのケシの栽培は、英領インド時代に始まった。英領インド帝国の収入の15%を占めていた。ケシの栽培と管理は、中央麻薬局(CBN)が担当している。
●違法アヘン生産地でもある
 インドではアヘンの流用と違法生産が横行しており、インドは世界で3番目に大きい違法アヘン生産者と見なされている。
 流用されたアヘンは北西インドの州の違法市場に流れ込んでいる。違法市場の価格(1kgあたり6万〜12万ルピー)と政府の料金(1kgあたり1800ルピー)の大きな差額は、汚職を促す1つの要因となっている。違法行為が摘発された場合、農民はケシの栽培許可を剥奪される。
(資料 英文ウィキペディア
●違法アヘン農場を捜索
 ジャイプール(デリーの南西約260km)地方警察は、キャンペーン下の2020年2月1日から3月4日までに13の違法なアヘン農場を押収した。全部で320,699のアヘン植物が押収され、1985年の麻薬および向精神薬(NDPS)法に基づいて11人が逮捕された。
 ジャイプール地方警察によって過去1年間に発見された12以上の違法なアヘン農場は、州都の周辺に位置する地域がアヘンの違法栽培のホットスポット「「ブラックゴールド」になったことを示している。(「ヒンドスタン・タイムズ」2021.3.10)