13 ローマの盛衰 イタリアの売春法
イタリアでの売春の定義は、性行為を金銭と交換することである。合法だが、組織による売春は禁止されている。ワーカーの9割は外国人である。以下は英文「ウィキペディア」の要点摘出である。
●移住
イタリアの売春は、1970年代に始まった東ヨーロッパと西アフリカからの移民の増加に伴い、1990年代初頭には目立つようになった。ソ連の解体、ユーゴ戦争、および新移民政策(1990)により、旧ソビエトブロック諸国を起源とするセックスワーカーのイタリアへの急速な流入が起こった。
第2波は、イタリアに観光ビザで入国した、ナイジェリアとペルーからの移民セックスワーカーが、期限後も国に滞在し、第3波は1993年から1994年にアルバニアからの入国が続いた。第4波は1995年のナイジェリアとアルバニアから来まが、1996年から1998年には、さらに多くの移民がモルドバ、リトアニア、アルバニアから来た。
1998年のイタリアの移民法の制定により、入国が制限された。
この問題に対処した地方当局の対応の1つは、路上で見つかった外国人女性に発行された居住許可の取り消しと、強制送還の増加であった。
●路上売春
移住に伴い、路上売春が目立つようにななった。 1994年以来、市町村は自分たちでセックスワークを取り締まろうとしている。これには、クライアントを標的に、自宅に通知を送り、車を没収することも含まれる。
一部の自治体当局は、近隣で発生している場所に標識を立てることによって混乱を引き起こした。
●顧客への対応
1994年の市長が顧客に罰金を命じた、売春側から顧客へのシフトは、カトリック教徒とフェミニストによって歓迎された。しかしこれが売春者の労働条件を悪化させたとして、売春に関する市の関与を断念した。また、顧客を犯罪化することで、労働者の虐待を報告したり当局と協力を妨げたという事例も生じた。
●労働者人口
2008年の報告によると、イタリアには約10万人の売春婦がいた。2007年には、労働者の総数は7万人であると述べられた。
●移住と観光
2009年の報告によると、イタリアの外国人セックスワーカーの割合は90%に達し、前年よりも増加している。その報告では、西ヨーロッパ諸国の大多数が移民であると報告したが、旧共産主義国でのほとんどの労働者は出身国であった。
●場所
2008年には、労働者の65%が路上にいて、35%が個人の住居やクラブにいると推定された。未成年者は20%で、10%は犯罪組織によって売春を強要されたという。
●セックスワーカーの健康
ローマの142人の路上ワーカー(102人の女性、40人の性転換者の女性)を対象とした1997/1998年の調査によると、ほとんどの回答者(95%)が常にクライアントとコンドームを使用していると報告している。