21 香港の盛衰 香港の犯罪率
香港の犯罪率は2019年の時点で12年間連続で低下しているが、ネットによる犯罪、特に恋愛関連の詐欺や投資詐欺が両方とも増加した。
香港での犯罪率は48年間で最低の数字を示した一方、ソーシャルメディア詐欺の件数は、2018年には前年のほぼ2倍になった。詐欺事件の件数は2,064件で、その経済的損失は合計5億香港ドル(63.7百万米ドル)で、2017年の2.5倍であった。
市の犯罪統計によると、2018年に合計5万4225件の犯罪が報告された。この数字は前年から3.2%減少している。
香港10万人あたりの728件に相当し、1970年以来の最低の数字である。現在、全体的な犯罪率は12年連続で低下している。
この減少傾向に対して、ネットによる欺瞞犯罪は前年比18.1%増の8,372件になった。ソーシャルメディアでのフィッシングの件数は、2017年の1063件から昨年は2064件に大幅に増加した。これらの事件のうち、ハニーポット(不正アクセスによる被害)で搾取された人は596人で、その被害額は4億5000万香港ドルだった。これは2018年のソーシャルメディア詐欺全体の損害額の90%を占めていた。投資に関連する詐欺も55%増加して212件になり、合計1億7,000万香港ドルの被害者が出た。(出典 「サウスチャイナ・モーニングポスト」2019.1.29)