20香港の盛衰 香港証券取引所
香港証券取引所(香港交易所 SEHK)は、香港を拠点とする証券取引所で、 時価総額の点で世界最大の証券取引所であり、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)を上回っている。2020年末現在、時価総額が47兆香港ドルの2,538社の上場企業があり、アジアで最も急成長している証券取引所として報告されている。
●歴史
香港の証券市場は1866年までさかのぼるが、株式市場は、香港の株式仲買人協会が設立された1891年に設立された。1914年に香港証券取引所に改名された。
1972年までに、香港には4つの証券取引所が運営されていたが、証券取引所の統一が求められ、1980年に香港証券取引所は設立、1986年4月に取引所での取引が開始された。
1986年以来、多くの主要な開発が行われたが、1987年の市場暴落により市場の欠陥が明らかになり、香港の証券業界の改革が求められた。 これにより規制が大幅に変更し、その結果1989年に「証券及期貨事務監察委員会」(SFC)が設立された。
1996年1月にブローカーのオフィスにオフフロアの取引端末を立ち上げるなど、システムインフラも強化された。
市場および製品開発では、1988年2月に一次デリバティブ・ワラントが上場、1993年7月に最初の中国法人(H株)が上場された。
トレーディングフロアでの取引は、2017年10月に終了。1980年代から1990年代にかけての全盛期には、フロアには1,000人を超えるトレーダーがいた。(資料 en.wikipedia)