10 ニューヨークの盛衰 ナーシングホームを襲うコロナ
ニューヨーク州には627カ所のナーシングホームがあり、そのベッド数は11万6,000以上(dibbern.com)。ニューヨーク市内及び近郊のホームでも、新型コロナ(Covid-19)の致命的な影響に直面している。
『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、2020年12月4日の時点で、少なくともアメリカのナーシングホームおよびその他の介護施設の居住者とスタッフを含む10万6,000人がこの病気で亡くなっている。コロナ追跡プロジェクト (Covid Tracking Project)は、その日までに米国で新型コロナ関連の死者数を10合計約27万人とカウントした。これは、ナーシングホームの居住者とスタッフの死者が、全死者の39%以上を占めていることを意味する。
AARPの報告によると、政府による監視の不備やナーシングホーム業界における説明責任の欠如などが、この非常に高い死亡割合の原因にあるとしている。(米NBCニュース 2020年12月9日)