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9 ニューヨークの盛衰 ニューヨーク市地下鉄

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ニューヨークの地下鉄(Getty Imagesより)

 ニューヨーク市地下鉄(New York City Subway)は、1904年にボストンに次ぐ2番目の地下鉄として開業した。開業当初は民営であったが、1940年の完全市営化を経て1953年からNYCTAによる運営が開始された。路線網は、マンハッタンを中心に市内のほぼ全域(468駅)に広がり、全ての路線と駅で24時間営業が行われている。
 ニューヨーク市の人口は1830年の約24万人が、60年後には10倍以上の約250万人に増加した。人口が集中するマンハッタン島には馬車鉄道や乗合馬車の他に交通機関がなく、道路混雑が問題となっていた。地下鉄が運行する前のニューヨークは、高架鉄道が利用された。最初の高架鉄道は1867年7月に最初の試験走行を行い、1871年にニューヨーク高架鉄道として蒸気機関車による運行を開始した。高架鉄道は1890年には1億8800万人を輸送したが、問題が多く住民の不満が高まるに連れて地下鉄への関心が高まり、1888年ニューヨーク市が地下鉄を建設することを決定した。路線の建設工事は1900年3月に開始された。
 ニューヨークの最初の地下鉄は、ロウアー・マンハッタンにあるシティホール駅と、ハーレム、ハミルトン・ハイツにある145丁目駅を結ぶ約14.6kmの区間で、1904年10月に開業した。
 ニューヨーク市は1940年に路線網を統合し地下鉄の完全公営化を実現した。(資料ウィキペディア