シュールの本棚

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8 ロンドンの盛衰 「 ロイズ保険会社」

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1 ロイズ・オブ・ロンドン外観 (資料 shutterstock )

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2 ロイズ・オブ・ロンドン内部

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3 ロイズオブロンドン-メインホール 1867年(資料 Mary Evans Picture Library)

ロイズ保険会社(正式名 ロイズオブロンドン )は、1688年頃、エドワード・ロイド 1648– 1713))がロンドンのタワー・ストリートにロイズ・コーヒー・ハウスを開店。ロイドは顧客のために海事ニュースを発行した。1691年、店舗をロンバード・ストリートに移転。店に保険引き受け業者(アンダーライター)が集まるようになる。

1720年、南海泡沫事件が起き、ロンドンの証券市場は崩壊。議会は保険引受業務を行える会社を2社に限定。しかし個人の保険引受業者は規制がなく、ロイズに集まっていた個人の保険引き受け業者が有利となった。まもなく勅許会社2社は海上保険から撤退し、ロイズが海上保険を独占した。アンダーライターたちはロイズ委員会を組織し、1773年にコーヒー店を王立取引所の中に置く。こうしてロイズは保険引受市場へと転換した。1982年7月、新ロイズ法が制定され、シンジケート団の集合は頂点にCouncil of Lloyd's を設けた。

ロイズには300あまりのシンジケートがあり、海上保険や火災保険、盗難保険などそれぞれ得意とする分野の保険を引き受けている。