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2 ローマの盛衰 テルミニ駅の歴史

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映画「終着駅」ポスター(1953)

 ローマのテルミニ駅はイタリア最大の鉄道駅であり、1950年12月20日に発足し、昨年は70年の歴史を祝った。総面積は22万平米を超え、1日あたり約50万人の訪問者があり、1日あたり約1,000本の列車が発着している。
 最初の駅は1867年にさかのぼる。1925年、建築家のアンジョロ・マッツォーニは、古い建物を拡張するための新しいプロジェクトに取り組むよう依頼された。そして「印象的な寺院の扉」として考えられた、巨大なアトリウムを備えた古典的なスタイルを思い起こさせるデザインと主張した。このプロジェクトは1939年に承認され、実際には、1万2,000平米の柱廊玄関を備えた巨大なアトリウムが含まれていた。
 テルミニ駅は1950年12月20日に、ルイージ・エイナウディ大統領(イタリア自由党)によって発足した。イタリアでは論争の中心だったが、当時、世界中の批評家が「ヨーロッパで最も美しい駅」、「最も美しい近代的な駅で、最も興味深い近代的な建物の1つ」と定義した。
(資料 fanpage.it 2020.12.21)
・映画「終着駅」は、1953年に製作されたイタリアとアメリカの合作映画で、イタリア「ネオレアリズモ」の巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督を招いて作りあげた恋愛映画の名作。この映画は、駅が閉まっている夜に撮影されたが、それでも、鉄道のニーズと映画のニーズを調和させることは容易ではなかったという。