シュールの本棚

世界で日々起きていることは、現実を超えて進んでいる

21 ソウルの盛衰 海外移住の急増

●海外移住の増加
 韓国人の海外移住者の数が増加している。韓国外交部の「海外移住申告者現況」資料によると、移住先の国別で、米国へは909人(2017年)から3223人(2018年)と増え、カナダは同時期209人から1092人へと増えた。オーストラリアも105人から547人に増加した。
(注)2017年12月に「海外移住法」が改正され、この数字は縁故移住(結婚や親族関係の移住)、無縁故移住(就職などでの移住)、現地移住(現地で永住権を取り移住)の数値を合算している。

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海外移住申告者の現状(2019.7.9 韓国外交部)

●急増傾向、コロナ事態で停滞
 急増していた海外への移住者の数は、コロナによる渡航制限などにより急減した。
 米国は1868人(2019年)から833人(2020年)と激減、カナダは同時期789人から238人へと減少した。オーストラリアも374人から156人に減少。しかしこの数字は、コロナ終焉後に再び増加することが予想される。
●韓国内への移民も増加
一方、外国から韓国に移民している数値も韓国統計庁から提供されている。それによると、
(外国人)2019年5月に基準15歳以上、国内常駐外国人は132万3千人で、前年比2万2千人(1.7%)増加。
・国籍別 ベトナム(1万7千人、11.3% )、その他アジア(1万2千人、3.2%)などで増加し、韓国系、中国(-1万4千人、-2.8%)などで減少 いることがわかった。(資料 kostat.go.kr)