シュールの本棚

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22 ソウルの盛衰 結婚と誕生

 韓国の婚姻件数は9年連続で減少しており、2020年には年間21.4万件となった。
 2020年の婚姻件数は、前年比10.7%減の21万4,000件と過去最低を記録した(韓国統計庁)。9年前の2011年の婚姻数をみてみると32万9千件だから、9年間で約35%減少したことになる。
 結婚が減少した原因には、女性の社会的自立で、結婚を必要としないと思う人が増えていることや、韓国の経済環境の悪化にあると思われる。仕事を理由に結婚を遅らせる女性も多く、女性の初婚年齢は平均30.8歳と晩婚化が進んだ。一方、2020年の離婚件数は10万7,000件と3.9%減少した。
●出生児も減少
 婚姻件数の減少や女性の晩婚化が、出生率の低下を加速させている。
2011年に47万1千人(出生率1.24)が、2020年には27万2千人(0.84)
と、年間出生者数が9年前の42%減小した。

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出生児数と出生率(出典 統計庁)