23 作家の死 サン=テグジュペリ
フランスの作家で操縦士のサン=テグジュペリ(1900 - 1944)は、『星の王子さま』(1943)の作品で有名。「サン=テグジュペリ著作集」(全11巻)」が、みすず書房から出ている。
彼は戦争の開始時にフランス空軍に加わった。フランス空軍から動員解除後、彼は米国に旅行し28か月間アメリカに滞在。その間に3つの作品を書き、北アフリカの自由フランス空軍に加わった。
1944年7月31日、フランス内陸部のドイツ軍の写真偵察のため、コルシカ島の空軍基地からの偵察任務で離陸した。しかしその後消息不明となる。彼が失踪した数日後、マルセイユ南のフリウル群島の東で、残骸の中の身元不明の遺体が発見された。2000年5月に飛行機の残骸が、サン=テグジュペリの搭乗機であることが確認された。