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15 ニューヨークの盛衰 コロナ感染拡大とニューヨーク警察

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暴動鎮圧用装備のNYPD警官 (写真=city and state newyok2020.6.3 )

 ニューヨーク市警察(NYPD)は、1845年に設立された米国で最大の警察組織。NYPDの本部はロウアーマンハッタンのパークロウにあるポリスプラザにある。NYPDは3万6,000人の制服を含む約5万5,000人を雇用している。
 2020年3月1日にコロナウイルスの感染が明るみになり、3月7日ニューヨーク知事は、州の災害緊急事態を宣言した(行政命令202)。 3月18日、知事は50人以上の集会を禁止し、バー、レストランなど娯楽施設を閉鎖した。 そして4月15日、公の場に出るときのマスク着用を住民に要請した。
 デブラシオ市長も3月12日に非常事態を宣言し、3月25日に5月15日まで従業員に自宅での仕事を企業に命じた。
 それに伴い、NYPDは、社会的距離(social distancing)やマスク(face-covering)を含むこれらの命令を執行する責任があった。その後、その責任はニューヨーク市保安官(Sheriff)に移された。
 警察官は市内を巡回し、彼らの命令を報告し、巡視し続けた。 2020年4月6日までに、職員の約19%にあたる約7,000人の制服を着たNYPDのメンバーが病気になったと報告された。
 コロナウイルス患者の数が急増し、救急治療室とICU病院のベッドが不足し、人工呼吸器を使用する人の数が増加した。 4月11日までには、多くの警官が職場に復帰し、病気になる者よりも多くのNYPDメンバーが職場に復帰した。
(出典 NYPD 11TH REPORT OF THE INDEPENDENT MONITOR. October 28, 2020 )