22 戦争経済 ドローン合戦 (終り)
ヨーロッパのほとんどの防空部隊は、アルメニア軍と同様にドローンに対処できない。ドローンは軍隊にとって興味深い兵器で、米国、中国、ロシア、およびインドでの研究開発の焦点となっている。
ドローン(UAV)は当初、米軍によってアフガニスタンとパキスタン、そしてイスラエルによって利用された。
2020年、紛争中のアゼルバイジャンでのアルメニアとの紛争で、アルメニア軍に劣勢だったアゼルバイジャン軍は、トルコ製攻撃ドローン「バイラクタルTB2」や、イスラエル製自爆ドローン「ハーピー」を輸入して勝利した。
2021年8月には、イランのドローンは、サウジアラビア主導の連合軍に対するイエメンのフーシ反政府勢力によって採用され、イエメン空軍基地にドローン攻撃をかけた。
インド陸軍は、2021年1月の陸軍デーのパレードでのデモンストレーションが行われた。50キロの航続距離を持つ75機のドローンで構成され、戦車からレーダー施設などの標的に対して、カミカゼ攻撃が実行された。(theprint インド2022.2.1)
●インドのドローン
ドローンに対するインドの軍事的関心は1990年代に始まり、インド軍はドローンを最初に購入した。それは1996年にイスラエル航空宇宙産業(IAI)のサーチャーマーク1である。
インド空軍( IAF)が保有するドローンの総数は、「イスラエル・ポスト」によると、180機近くのイスラエル製UAVを運用しているという。 (Indian Defence Review. 2020.11.29)
武装ドローンが流行語になるにつれて、インドの工業都市カンプールに拠点を置くロヒア航空宇宙システムの工場で、ドローンの複合構造(胴体、翼、尾)の90%の製造が行われ、イスラエルの大手航空宇宙会社によって組み立てられているという。
ロヒアグループは、2019年に、軍用炭素繊維の複合部品の製造を専門とするLight and Strong Ltdというイスラエルの会社を買収している。(theprint インド2022.1.19)