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20 イスラエルの作戦 モサド、イランの原子力施設を破壊 (2020) 終り

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ナタンツのウラン濃縮施設 (AP)

  intelnews.org ( 2021.12.3 )によると、イランの核開発計画のあるナタンツ施設は、イスラエル諜報機関モサドによる妨害活動の標的になっている。イランの硬化燃料濃縮プラントの存在は、2002年イランの内部告発者によって明らかにされた。2020年7月と2021年4月の2回、イラン当局は、施設が破壊行為で大きな被害を受けたことを認めた。

 「The Jewish Chronicle」のレポートに、モサドがナタンツ施設の妨害工作を行い、プラントの核遠心分離機の90%を破壊したと主張している。計画には1,000人を超える技術者、インテリジェンス分析官、運用担当者のチームが行い。実践は、サプライチェーンへの侵入、イランの科学者の採用、カミカゼドローンの配備など、さまざまな方法で実施されたという。

「ジューイッシュ・クロニクル」によると、2019年モサドはナタンツのいくつかの建物や地下施設に増築するサプライチェーンの侵入に成功。イスラエル諜報機関は、建設資材の卸売業者を装い、発物で満たされた建築資材をイラン政府当局者に供給した。これらは2020年7月に遠隔操作で爆発し、原子力発電所に重大な損害を与えた。

 ほぼ同時に、イランの反体制派を装ったモサドの将校が、ナタンツで働くイランの科学者を募集し始めた。モサドは、採用された科学者に爆発物を供給した。爆発物は、ドローンによって敷地内に投下されたか、ケータリング用品の箱の中に密輸された。爆弾は2021年4月に遠隔で操作され、12mのコンクリートの下に埋められた地下遠心分離ホールをほぼ完全に破壊した。攻撃後、10人のイランの科学者は安全な場所に向かった。