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2大富豪の世界 世界の100万ドル長者

クレディ・スイス本社

 チューリッヒに本社を置くユニバーサル・バンク「クレディ・スイス」は、「Global Wealth Report(世界富裕資産報告)2021」を発表した。以下はその抜粋。

●2020年の世界の100万ドル長者は5610万人
 世界の資産保有者の上位1%に属するには、100万米ドル以上(1億2600万円)が必要。2020年の世界の100万ドル長者の数は520万人増えて、5610万人に達した。米国はミリオネアの数は2200万人、つまり世界全体の39.1%に相当する。2位の中国(9.4%)、3位の日本(6.6%)は、長年にわたって低下しており、その地位は現在、ドイツ(5.3%)に脅かされている。次は、英国(4.4%)、フランス(4.4%)、オーストラリア(3.2)、カナダ(3.0%)、イタリア(2.6%)となる。
 スペイン、韓国、オランダ、スイスはそれぞれ世界の百万ドル長者の約2%で、インドと台湾はそれぞれ1%を追加し、スウェーデンは香港に代わって初めて1%の閾値に達した。

●超富裕層(1億米ドル長者)
 2020年末に超富裕層グループを調査すると、富が1億米ドルを超える成人は6万8010人で、うち5,332人は5億米ドル以上の価値をもつ。超富裕層グループの国別内訳は、米国は11万850人(世界全体の55%)。2位は中国の2万8130人、ドイツ(8,630)、英国(5,100)、日本(4,670)、インド(4,320)、フランス(3,750)、カナダ(3,510)、イタリア(3,560)、スイス(3,300)となる。
 超富裕層グループ全体の増加数は4万1420人(24%)。うち、北米は2万1640人(23%)の増加、中国(9,830)、ドイツ(1,630)、日本(1,580)、英国(1,400)、韓国(1,010)で、それぞれ増加した。超富裕層の減少はまれで、ギリシャ(110減少)と香港(194減少)が生じた。( 資料「Global Wealth Report 2021」 Credit Suisse