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13マネー戦争 イラクのクウェートへの戦争賠償

クウェート侵攻

 イラクサダム・フセインクウェート侵攻に対して、湾岸戦争終結から31年後に、やっと戦争賠償金を支払い終えた。その間、イラク当局は、クウェートに資金が流れたため、自国の復興に資金を提供するのに苦労した。
 2021年12月21日、イラク中央銀行クウェートに4,400万ドルの支払いを行ったと発表した。資金の支払いを担当する国際機関、国連補償委員会(UNCC)は、1月13日、「請求者は全額を受け取った」と確認した。

●戦争賠償
 UNCCとイラククウェートに対する戦争賠償の話は、1991年4月3日に始まった。
ジュネーブに本部を置くUNCCは、損害賠償として、270万件の請求を3,525億ドルとする任務を引受けた。2005年までに、国際機関は請求者を「約150万人」に絞り込み、524億ドルを求めた。UNCCは、石油販売からのイラクの収入を吸い上げて請求を支払いに充てた。
 国連安全保障理事会は、2003年5月22日に決議1483で、戦争補償のため「石油、石油製品、天然ガスのすべての輸出売上高」の5%をUNCCに送るようイラクに命じた。(出典 insidearabia-com 2022年2月9日)