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7マネー戦争 穀物輸出阻止

略奪された農家の穀物(cnn)

 ロイター通信によると、ウクライナでは、マリウポリを含む黒海の港湾の封鎖により、大量の穀物輸送の未処理分が約2,500万トンに達している。
 ウクライナは2020/21年のトウモロコシの4番目に大きな輸出国で、6番目に大きな小麦の輸出国だった。
 これは現在、輸出できる穀物は約2500万トンだが、インフラの欠如、港の封鎖のため輸出出来に状態であるとされる。完全なサイロは、今年の7月と8月の収穫のための貯蔵不足をもたらす可能性がある。

穀物と農機具の盗難
 ロシアの侵略の結果として穀物貯蔵庫を破壊された可能性も指摘されている。CNNは「複数の情報源」から、ロシア軍がウクライナから農機具と数十万トンの穀物を略奪したと報じており、国防省は5月5日に、これまでに40万トンの穀物が盗まれたと推定している。
 キーウ経済学部のオレグ・ニビエフスキー氏は、ロシア軍によるトラクターや収穫機などの農機具の盗難は、ウクライナの農民にとって絶対に壊滅的なものであるとCNNに語った。
ウクライナの元農業大臣オルガ・トロフィムツェワは、農機具の盗難はドネツクとハリコフでも見られたと述べた。

●輸送ルートの破壊
 ロシアはまた、ウクライナ軍に補給するための西側の武器の輸送を妨害するために、インフラへのストライキを強化し、高速道路、橋、鉄道ハブ、港、発電所、および燃料施設を破壊したと伝えられている。
 国連食糧農業機関の最新の報告書は、ウクライナの農地の3分の1が占領されているか安全でないことを最近警告したウクライナの状況が続いているため、今年の世界の小麦生産量は20%減少すると推定している。(出典 Zero Hedge 2022.5.8)