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7米国の光と影 GAFAの稼ぎ方

ビッグテック5社の収益と成長率

●ビッグテック(Big Tech)は、どのようにして数十億ドルを稼ぐか?

 2021年、ビッグ5のテクノロジー大手 AppleAmazonGoogle(Alphabet)、Meta(元フェイスブック)、Microsoftは、合計で1.4兆ドルの収益を上げた。
  これらのビッグテックが収益を生み出す方法を「Visual Capitalist」(2022年4月25日)で紹介していた。以下はその抜粋。

●ビッグテックの収益源
ビッグテック企業が収益を生み出す主な方法は2つ。
(1)製品を売る
(2)広告主に商品として販売する

 AppleMicrosoftAmazonは(1)に分類される。ほとんどの従来のビジネスと同様、これらの企業は、物理的な(またはデジタルの)製品を顧客に販売する。Appleの収益の半分以上はiPhoneの売上によるものであり、AzureクラウドサービスはMicrosoftの総収益のほぼ3分の1を生み出し、Amazonオンラインストアは同社の収益のほぼ50%を占めた。
 一方、(2)に該当するMetaとGoogle(Alphabet)の業態は少し異なる。この2社は、実際の製品ではなく、視聴者の注意を引くサイトで収益の大部分を稼いでいる。Metaの収益のほぼ98%はFacebook広告からであり、Googleの収益の81%はさまざまなGoogleサイトの広告から生んでいる。

●コロナが業績を成長を加速させた
 失業率の上昇とコロナによる混乱の中で、ビッグファイブは依然として大幅な収益の増加を果たした。2019年(コロナ前)、ビッグテックの合計収益は12%増加した。翌年、コロナの世界的流行で、ビッグテックは依然としてその合計収益を19%増加させた。

 また、2021会計年度には、ビッグテックの合計収益が前年比で27%増加した。(上図表)
これらの企業は、世界的な混乱の中でどのように繁栄し続けたか?たとえば、都市封鎖により、人々はオンラインでの買い物を余儀なくされ、eコマースの売り上げが伸びた。オフィスが閉鎖され、ラップトップとクラウドベースのサービスの需要は、企業がリモートワークに移行するにつれて増加した。(Visual Capitalist 2022年4月25日)
 
  以上、日本のマスコミで言われる説明と同じような内容であった。ただしこの5社が、いずれもアメリカの新興企業であることが脅威である。Apple=1976年、Microsoft=1981年、Amazon=1993年、Google(Alphabet)=1998(2015)年、Meta(元フェイスブック)=2004年。