シュールの本棚

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20 芸術家と金 ベルナール・ビュフェ

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コラージュ / ビュフェと妻のアナベル。背景は「ヴォージュ広場」(1956)

 ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、有名なフランスの画家の一人。15歳でパリの国立高等美術学校に入学。19歳で美術商に認められ、パリのアートギャラリーと契約を結ぶ。有名な美術商のモーリス・ガルニエは、彼が亡くなるまで唯一の代理人となる。ビュッフェが20歳のとき、最初の個展を開催し、グランプリ・デ・ラ・クリティックを受賞。その時から彼の成功は築かれた。彼はスーパースターとして、彼の作品は高騰し、作品の展示と回顧は世界中で組織された。

 絵画だけでなく、ポスター、イラスト、劇場セット、リトグラフ、郵便切手を作成し、一夜にして億万長者になる。

彼は王様のように暮らし、ロールス・ロイスを運転した。彼は1974年に最年少の46歳で芸術文化勲章に選出され、彼の作品を展示する美術館が日本にオープンしている。

 1958年、彼はフランスのモデル、歌手、作家のアナベル・シュウォブ(1928-2005)と結婚。 彼らが出会う日から彼が死ぬ日まで、彼はたゆまず彼女を描いた。

 晩年にパーキンソン病と診断され、間もなく絵を描けなくなることに気付き、1999年10月4日、フランスのヴァル地方にある自分の所有地で自殺した。