18 作家の死 マキャヴェリ
ニッコロ・マキャヴェリ(1469 - 1527)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家。ロレンツォ2世・デ・メディチ(1492-1519)のために書いた『君主論』(1516)で有名。
喜劇「マンドラゴラ」もあり、文学の才能も豊富。しかしマキャヴェリ自身は、政治家・軍人としては、何一つ実績を残していない。それは東洋のマキャヴェリスト『韓非子』(かんぴし)が、獄中に毒殺されたように、実戦には弱かった。
彼はメディチ家政権下での顧問だったが、1527年5月のローマ略奪(背景の図il-sacco-di-roma)でメディチ家が追放されると、同じく追放された。翌6月に失意のうちに病を得て最後の儀式を受けた後、6月21日に58歳で死亡。遺体はフィレンツェのサンタクローチェ教会に埋葬された。