22 モスクワの盛衰 ロシアの軍事用ドローン
クリミアとロシアの再統一後の2014年3月以降、国境に沿った諜報活動は着実に増加している。ロシア軍は、外国の偵察ドローンがウクライナの南端クリミア半島の海岸に5年間で1000回以上飛んでいるのを発見した。
NATOはAGS(Alliance Ground Surveillance)空中偵察および監視システムを開始している。使用する機種は、ノースロップグラマンRQ-4グローバルホーク無人航空機(ドローン)で、24時間年中無休のリアルタイムの陸海監視ツールである。技術的には、偵察機能と攻撃機能の両方を備えた無人システムで、他の国々にとっても間違いなく興味深いものといえる。
一方ロシア側では、中型および大型ドローンの分野での開発ならびに配備がいくつかの方向で行われている。
2019年4月、ロシア航空宇宙軍は、シリアのハマ州でテロリストグループの標的を攻撃する際に、初めてオリオン-Eタイプの無人航空機を使用した。
もともと、オリオンは長期間の偵察機として設計された。2017年には、MAKSエアショーと陸軍フォーラムで展示された。開発の過程で、用途に攻撃機能を加えることが決定された。オリオン-Eの翼幅は16メートル、長さは8メートル、最大4基の空対地ミサイルを搭載できる。巡航速度は時速120〜200kmの範囲。上昇限度は7,500m。最大飛行時間は24時間で、戦闘の使用範囲は最大300km。
(資料 gazeta.ru 2019.12.22)