シュールの本棚

世界で日々起きていることは、現実を超えて進んでいる

22 北京の盛衰 雍和宮

f:id:danbuer:20210312084449j:plain

ラマ教寺院の雍和宮

 北京・東城区にあるラマ教寺院である雍和宮(ようわきゅう)は、1981年に宗教活動の場所として正式に一般開放された。
 この雍和宮は清代康熙33年(1694)の建立、1708年に雍親王府となった。1725年に王府の半分を行宮とし、残りを上院としてチベット仏教ゲルク派に与えた。この時から雍和宮と呼ばれるようになる。1744年に雍和宮は正式にチベット仏教寺院となった。その後1961年3月には、国務院により「重要文化保護財」に指定されている。
 雍和宮は南北の長さが約400m、敷地面積は6万6000㎡。南から北に天王殿(弥勒)、雍和宮殿(釈迦)、永祐殿(無量寿)、法輪殿(ツオンカパ)にある五百羅漢は金や銀、銅、錫など5種類の金属で作られている。5つ目の建物が万福閣で、ここに奉納された巨大如来仏「曼荼羅仏」は高さ18m、地下の部分を加えると26mになる。