シュールの本棚

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9パリの盛衰 マリー・アントワネットも見学した熱気球

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図1 ヴェルサイユ宮殿での公開実験(1783年9月20日

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図2 公開実験でパリの空を飛ぶ(1783年11月21日)

熱気球を発明したのはモンゴルフィエ兄弟(長男ジョゼフ 1740-1810、弟ジャック1745 -1799)の2人で、ジャックの死後、弟のエティエンヌとともに世界初の有人飛行を行なった。
兄弟たちは、フランスのリヨンの南方の町アノネーで製紙業者の息子に生まれた。
兄弟の初の公開飛行は1783年6月4日に行った。1600-2000mまで上昇し、2kmの距離を約10分間滞空した。その成功はすぐにパリに伝えられた。
2回目の飛行は9月11日、レヴェイヨンの屋敷に近い広場で行われた。
3回目は9月19日、ヴェルサイユ宮殿ルイ16世と王妃マリー・アントワネット(1755 - 1793)の眼前で行われ、気球は約8分間滞空し、3kmほど移動した。
1783年10月15日、レヴェイヨンの工場でエティエンヌが乗った史上初の気球の有人飛行が行われた。
1783年11月21日、熱気球に2人が搭乗。パリの西にあるブローニュの森に近いお城の庭から発進し、2人を乗せた気球は910mほどまで上昇し、パリ上空の9kmの距離を25分間にわたって飛行した。この飛行はセンセーションを巻き起こし、多数の版画が作られた。
図版=From: Thisdayinaviation.com