15 ロンドンの盛衰 「ニューゲート監獄」
ニューゲート監獄(Newgate Prison)は、イギリスに1902年まで存在した刑務所。1188年にヘンリー2世の命令によりシティ・オブ・ロンドンのニューゲートに建設され、1236年に大きくその規模を拡大された。古い監獄は一度完全に取り壊され、1770年から8年かけて建物が新設された。
1780年のゴードン騒乱で、刑務所が放火され、受刑者300人が脱走し、多くの受刑者が焼死した。刑務所は2年後に再建された。
1783年にロンドン市は、絞首台を刑務所の外に移した。公開処刑は大勢の観衆を集めた。
1812年に刑務所を訪れたエリザベス・フライは、刑務所の改善に尽力し、ニューゲート監獄は改善されることになる。
1868年5月の公開処刑が最後となり、その後は監獄内で行われるようになる。作家のオスカー・ワイルドも1895年に入獄している。この監獄は1902年に解体された。