シュールの本棚

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14 『日本の謎』 雷門

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光琳筆『風神雷神』のコラージュ

謎14 風神雷神は何の神様か?

 

浅草寺の山門にある雷門(かみなりもん)は、正式には風雷神門(ふうらいじんもん)といい、「雷門」と書かれた提灯の裏側には「風雷神門」と書かれている。門に向かって右が風神、左が雷神の像が祀られている。屏風画では、風神は緑色で両手で風の袋をもち、雷神は白色で雷太鼓を打ち鳴らす様子が描かれている。『浅草寺志』に「風神雷神二神を安置することは、天下太平・風雨順次・伽藍(がらん)守護のためという」

雷門は何度も火災で燃えており、江戸時代だけでも2度も建て替えられた。最後の火災は1866年で、1960年に現在の雷門が鉄筋コンクリートで建てられた。火伏の神を祀る必要があった。