5「日本の謎」議事堂炎上
謎5 日本最初の国会議事堂はなぜ焼けたのか
日本で国会が開設されたのは明治23年(1890)。その仮議事堂は同年11月、第1回帝国議会召集の前日に竣工した。場所は現在の経済産業省のある千代田区霞ヶ関1丁目、木造洋風2階建であった。明治24年(1891)1月20日夜に火災で焼失してしまった。
官報の号外によると、衆議院内の政府委員室及び廊下の電線破裂が原因と発表した。そのため不便ながら貴族院は鹿鳴館に、衆議院は旧工部大学校を仮議事場とした。仮議事堂は直ちに焼け跡に再建され、同年10月に完成した。
この第2次仮議事堂も、大正14年(1925)9月に火災で焼失した。この第3次仮議事堂が、現在の議事堂が完成する昭和11年(1936)まで使われた。
ところで、ドイツの国会議事堂は1933年2月に燃えたが、こちらの出火原因は放火である。